失われた感情が、静かに胎動するサウンド。『Into the Darkness』

動画のサムネ

ライセンス販売サイトで使用権を販売、YouTubeで無料公開しているオリジナル曲『Into the Darkness』についてご紹介しています。

『Into the Darkness』について

『Into the Darkness』は、乾いたエレピのトーンと、都会の無機質さを刻むメカニカルなビートが交錯する、ダークで都会的なエレクトロニック作品です。

感情を意図的に排したシンセサイザーのメロディは、抑圧された心の深部を静かに照らし出し、聴く者をクールな内なる暗闇へと誘います。

抑圧された感情のように無機質で無感覚な、ダークで現代感のあるサウンドをお楽しみください。

楽曲データ

作曲年:2020年

制作環境:Logic Pro 9

使用楽器:エレピ、シンセサイザー、ベース、ドラムなど

ライセンス購入:https://audiostock.jp/audio/837379

動画

制作小話

『Into the Darkness』は抑圧され、表面から消えてしまった感情が再び息を吹き返す、そんな心理学的モチーフを軸に制作された作品です。

心理学には「バーンアウト(燃え尽き症候群)」という概念があります。人は長く負荷を受け続けると、感情のエネルギーが枯渇し、意欲や気力、そして感じる力そのものが失われていきます。

私たちは日々の生活の中で、どこかで「消耗している」感覚を抱えながらも、その事実を正面から認識しないようにして生きています。

もし真正面から受け止めてしまえば、日々の営みを続けることが難しくなる。そんな無意識の防衛として、感情は静かに押し込められていきます。

しかし、人間には言葉があるように、感情も確かに与えられています。本来そこに存在し、自然に感じられるはずの心の声。その気配を取り戻すことは、決して特別なことではありません。

「自分の気持ちに気づく」と聞くと大げさに感じるかもしれません。しかし、普段どんな感情を無意識に抑え込んでいるのか。

その沈んだ感情の輪郭に触れるきっかけになること。それが『Into the Darkness』のサウンドが目指したイメージです。

タイトルとURLをコピーしました