ライセンス販売サイトで使用権を販売、YouTubeで無料公開しているオリジナル曲『夢花火』(英題:Dream Fireworks)についてご紹介しています。
『夢花火』について
『夢花火』は夏の終わりと秋の始まりを感じる、切なく幻想的な雰囲気の作品です。
夏の命の輝きは終わり、これから秋がやって来る。一つの物語がここで終わる。そんな切なさと寂しさを感じる、儚く幻想的なサウンドをお楽しみください。
楽曲データ
作曲年:2020年
制作環境:Logic Pro 9
使用楽器:ピアノ、シンセサイザーなど
ライセンス購入:https://audiostock.jp/audio/828516
動画
制作小話
それは、私が北海道・札幌市で暮らしていたときのことです。本州から札幌に引っ越して数年が経った、ある夏の夜のことでした。
大きな音が聞こえたので、ふとマンションのベランダに出てみると、夜空に盛大な打ち上げ花火が上がっていました。その光っては消えていく花火を眺めているうちに、学生時代に京都で見た花火大会の記憶がふと頭をよぎったのです。
時が流れ、あの頃と今とでは、あらゆる物事が変わってしまったことを、ふと実感しました。
変わってしまって、もう存在しないもの。かつては確かにあったのに、いつの間にか失われてしまったもの。あの瞬間、花火の光の奥に、自分の過去や失ってしまった時間の残像が見えた気がしました。
それをただ思い出に留めておくのではなく、音として形に残したいと思ったのです。それがこの曲『夢花火』の根源的なテーマになっています。
それは、桜が咲き誇っては散っていく刹那のようなもの。あるいは、夏の夜空に美しく咲いては消える花火を見たときに覚える、あの感覚。そうした日本人的な感性そのものが、私の音楽の核にあるテーマです。