流転する時の中で紡がれる、静けさと哀愁。『悲しみはつもり海となる』(英題:Sadness Becomes Depression)

動画のサムネ

夢の果てミュージック『和心』に収録されている『悲しみはつもり海となる』(英題:Sadness Becomes Depression)について、作品の特徴や制作の背景をご紹介します。

『悲しみはつもり海となる』について

『悲しみはつもり海となる』は、世の中の流転をただあるがままに感じ取る静かなる悲しみをテーマにした和風の作品です。波のように移り変わる時の流れ、そしてその中に漂う儚さを、音楽で表現しています。

海辺で砂の城を作っては、それが波に流され消えていくように、哀愁を帯びた音色が、心の奥底に静かに染み渡ります。静けさの中にひっそりと漂う悲しみがしみじみと満ちる、哀愁のサウンドをお楽しみください。

楽曲データ

作曲年:2004年

制作環境:Logic ProX

使用楽器:琴、ピアノ、シンセサイザーなど

ライセンス購入:https://audiostock.jp/audio/830248

動画

制作小話

『悲しみはつもり海となる』は、2004年のひと夏の情熱が終わりを迎えた秋のひとときに誕生した作品です。

情熱が燃え上がり、その瞬間の喜びが激しくなるほど、その終わりはあっけないもの。春夏秋冬のサイクルが示すように、悲しみがクライマックスを迎えると、必ずその先に新しい芽が芽生えます。

すべては流転し、変わっていきます。良くも悪くもその無常に気づいたとき、「なんとしても、この諸行無常の感覚を音として残したい」と強く感じました。こうして生まれたのが、『悲しみはつもり海となる』です。

抑揚を意図的に抑え、極めて淡々とした音の中に、しみじみとした悲しみを込めています。ドラマ性を抑え、静かなる哀愁が静かに満ちるような、そんな作品に仕上げました。

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